マウンテンキング【発売予定の再販商品】
リゴレエキスパートからマウンテンキングの第二版が再販されます。
またそれに合わせて拡張が2種類新発売となります。
面白いエキスパート(上級者向け)ゲームです。
(再販と拡張の販売は、皆様にお手に取っていただいたおかげです。制作チーム一同の感謝を込めて。)
マウンテンキング(原題:In the hall of the moutainking)
人数:2~5人 年齢:12歳~ 時間:90分
作者:Jay cormier,Graeme Jahns
イラストレーター:Kwanchai Moriya
メーカー:BURNT ISLAND
日本語DTP : 井上磨
翻訳:大室智人,伸居智和
販売元:リゴレ
製品は全て日本語化されております。
※リゴレエキスパートはゲーム上級者向けのゲームに付与するロゴマークです。
~ストーリー~
戦争は何世代も前のことであった
我々は山に掘りぬかれた先祖代々の故郷を奪われた。
我らは荒野を彷徨い、寒さと土ぼこりの中で生き延びてきた。
しかし今この時、何かが起きている。体の奥底で感じるのだ。
我らの魂なくして山は山足り得ず、ついに山は崩壊し、我らの復讐は果たされた。
敵どもは無様に逃げ出し、崩れ落ちた大広間のがれきは、我らトロールの帰還を待ちわびている。
だから、行こう。爪とハンマー、汗と呪文で。
我らは故郷に帰り、故郷は我らに還ってくるのだ。
~ゲームの概要~
山の崩落によって、かつての略奪者が追い出されました。
結果的に故郷を取り戻したトロール達ですが、故郷は山に埋もれています。
故郷にかつての栄華を取り戻すべく、掘削工事に取り掛かります。
この偉大な任務で最も活躍した者は山の王<マウンテンキング>となり、全てのトロール達を従えることになるでしょう。
~
トンネルを表すポリオミノタイルを山に配置し、目的の達成を目指します。
山の深い層には大きな得点チャンスがありますが岩盤が硬いため、資源をより多く消費します。
一方、山の浅い層は掘りやすく、まだ使える資源を拾うことができます。
トンネルタイルはどれもクセのある形をしていて、直線状の物はあまりなく、
曲がりくねっています。(トロール達は測量の技術を持っていないのかもしれません)。
トンネルを掘るには資源が必要となり、より高級な資源でトンネルを掘ると、それは美しいトンネルとなり、高い得点を得ることができます。(トロール達にとってここは聖なる山ですから、ふさわしい物にしたいですよね)。
資源は埋まっている物を再利用する事も可能ですが、メインな資源の獲得手段は「他のトロールに持ってこさせる」ことです。他のトロールを招集し、仲間に加え(トロールズムートと呼ばれる集会)、資源を準備するのです。
…..
〇資源管理に、プレイを有利にする呪文や工房。
ゲーム後半に進むにつれてお互いの干渉も増し、ゲームも盛り上がります。
〇パズル要素の高い重量級ゲーム。
ゲームにおいて常に良いモノ、良い場所は早い者勝ちです。
得点も、資源も、呪文も、工房も。
そして”良いトロール”も。
自分の手番では「掘削」か「招集」のメインアクションのどちらか片方を行い、さらに追加のアクションを任意で行い、ゲームを進めていきます。
…各プレイヤーの思惑たっぷりに掘り進められた坑道や大広間がボード上に広がっていくでしょう。
3人用のゲーム終了時の写真
~細かい説明~
※ゲームを理解しやすくするために、重要な順に説明しています。実際の手番順と若干異なる部分もあります。
掘削
(くっさく)はこのゲームのメイン要素。
タイルを配置し、得点します。トンネルの掘削には資源が必要です。
パズルの様に曲がりくねったタイルを、目的に合わせて山に配置します。こうする事でトロール達が山を掘りぬいたことを表します。
この時、山に埋まっていた資源はあなたのものとなります。埋まっていたものが彫像であった場合、ゲーム終了時に得点となります。
招集
資源を獲得するためには招集を行う必要があります。
大群からトロールを自分の仲間に呼び寄せる資源を獲得しましょう。
ピラミッド型のトロールの大群から好きなトロールを1体選びます。
レベル別に1~3まであります。レベルが高い方が有能で強いですが、支払いも高くなります。
(レベル2と3のトロールは「台座」という特別な物を持っています)
雇いたいトロールの、下に配置されているトロールに賄賂としてお金を払います。
(レベル2のトロールは2金、レベル3のトロールは5金になります)
今後誰かがこのお金が乗っているトロールを雇用したときに、一緒にもらう事が出来ます。
雇ったトロールは、自分のトロールズムート(組織)に加えることができます。
これもピラミッド型で、「自分と下にいるトロール達が」資源を生み出します。
しかし「まだ手元に残っている資源」は生み出すことはできません。
「現在トロールカード上にない資源」だけを生み出すことが出来ます。
(ちなみにリゴレの店長は、このシステムに感動して好きになりました。面白い仕組み!)
ピラミッドは上に伸びていくので、後半に進めば進むほど、資源がドカドカ手に入ります。
彫像を運ぶ
氏族の神を祀(まつ)る彫像は、トロールにとって特別なものです。
・これを山の中心へ、台車で運ぶことでさらに大きな得点を取ることができます。
・運んだ先にさらに台座が用意されているならば、得点は2倍になります。
(掘りっぱなしでも得点はもらえますが、いい場所に運べばさらに得点が増えます。)
最も得点が高いのは山の中央に台座を設置し、そこに彫像を運ぶことです。
大広間
彫像を運ぶことで得点が得られますが、他にも得点源が用意されています。
トンネルとトンネルで作られたスペースが、大広間の大きさを満たすことができたら、大広間タイルを
そこに重ねることができます。これも高得点が期待できます。
彫像を中央に運ぶには無駄のないトンネル設計が必要になるでしょう。
しかし大広間は直線ではなく、広さが必要になるため、同時に満たすことは難しくなります。
ここに面白いジレンマがあります。大広間は数が限られていますので、先に取られてしまうと後から作ることは出来ません。
呪文と工房
プレイを有利に導きます。必須ではありませんが、非常に強力です。
呪文
使用するためにはルーンストーンを1個使います。
呪文カードに累計3個のルーンストーンが置かれると、呪文は朽ち果て、新しいカードと交換されます。
工房
一度設置すれば、手番毎に「1か所」の工房を「使用可能な回数まで」使用する事ができます。
・自身のトンネルを工房用地につなげる。
その後にまだ使用可能な工房を、工房用地に配置する。
左図では1辺がトンネルと接していることとなります。「入口が1ヵ所開いている」と表現されます。
この場合は「各手番で1回だけ」この工房を使用する事が可能です。
・後に他のプレイヤーが工房に隣接した場合は、
両プレイヤーが工房を使用する事が可能なうえ「入口が2ヵ所開いている」状態になるため、
白プレイヤーも、青プレイヤーも、1手番で2回まで工房を使用することが可能となります。
ゲーム愛好家向けにまとめると…
・資源管理&タイル配置 後半盛り上がる仕様。
・陣取り要素と早い者勝ち要素。
特に早い者勝ち要素が強い為、2人でも楽しいです。
台座を置く、良いトロールを雇用する、工房を設置する、呪文を使う、
大広間を設置する。これらすべて早い者勝ちです。
・盤面、呪文、工房のコンビネーション。
(強力なコンボが”その場限り”で発生するときがあります)
・日本語版独自のサマリーがつきます。
(終了時得点が多いゲームはサマリーか、スコアシートがあると遊びやすいという哲学に基づきます)。
・終着点を自分で設定できる、ルートビルディングとピック&デリバー(経路を造りとモノを目的地に運ぶ)
・昨今のイタリア系のデザイナーが作った様な「資源を転がして、もっと資源を頂く」の匂いも感じつつ、ゲームシステムの奇抜なミックスが魅力的です。
一度覚えればシンプルなゲーム性も最高です。
・見た目が良い。アートワークも良いですね。
……..
他にもこのゲームを紹介しているブログを引用させてもらいました。
ゆにのボードゲーム日記(byなかとー さん)
ある元心理カウンセラーのボードゲーム日記
サポート情報
第一版のマウンテンキングではサマリーに一部誤表記がありました。
修正ファイルを配布しております。印刷してご使用ください。
お詫びして訂正いたします。
第二版では修正されております。
第一版サマリー修正ファイル
ダウンロードリンク