トラヤヌス [リゴレ オリジナルゲーム]
トラヤヌス(原題:TRAJAN)
人数:2~4人 年齢:12歳~ 時間:60~120分
作者:Stefan Feld
イラストレーター:Jo Hartwig
メーカー:HUCH!
日本語翻訳&DTP : 今井惠利
販売元:リゴレ
製品は全て日本語化されております。
2021年末-2022年始 発売予定
※リゴレエキスパートはゲーム上級者向けのゲームに付与するロゴマークです。
トラヤヌスは世界中のゲームファンを唸らせる、名作重量級ゲームです。
2011年に発売された”チャンピオンみたいな風格を持つ”ゲームです。
作者のStefan Feld氏は”The Castles of Burgundy”(邦題ブルゴーニュ)などの代表作を持つ、玄人向けのゲーム作家さんですが、その中でもとても遊びやすいゲームの1つがこのトラヤヌスです。
リゴレ店長はStefan Feld氏のゲームの中で一番好きです。超~面白いですよ!!(ブルゴーニュも好きです)
今回の日本語版ではゲームをより一層あそびやすくする「ルール早見表(ゲームサマリー)」がオマケにつきます。
ストーリー
西暦110年―至高の元首(オプティムス・プリンケプス)トラヤヌス帝が統治するローマ帝国は、繁栄の絶頂期にあった。全ての国境は強固に守られ、人々は帝国内部の問題、すなわちローマについて、再び関心を向けるようになった。この機を逃さず、権力を強めるのです! 適切な戦術によって政敵を圧倒すれば、最終的な勝利を手中に収めることができるでしょう。
ユニークなゲーム性
ぐるぐる巡るコマとアクション。
トラヤヌスは「プレイヤー自身が管理する皿から皿へ、コマを移すことで行動を決定する※」という非常にユニークな仕組みを持っています。さらに「コマの色が一致するとボーナスが貰える」という点も「どうすればもっと上手にゲームを進めることができるのか?」という選択と決定の悩みをプレイヤーに与えます。思い通りにならなさを上手くコントロールし、または逆手にとり、数ターン先の行動を決めていくことになります。上手くいくとガッツポーズしたくなるような、非常に高い満足感を得られるゲームです。
※マンカラと呼ばれるアフリカのゲームに似た動きをゲームの中で行い、自分の行動を決定します。
特徴的な6つの行動(アクション)
最適なタイミングで、最適なアクションを取りたい。
・カードを集め、カードを出荷して得点を獲得する 海港アクション。
・属州に軍団兵を送り、支配することで得点を獲得する 軍事アクション。
・ローマ市民からの支援を集める フォルムアクション。
・元老院への影響力を高める 元老院アクション。
・ボーナスタイルを準備する トラヤヌスアクション。
・労働者を建築現場に派遣し、長期的高得点に挑む 建築アクション。
それぞれのアクション自体はとてもシンプルです。しかし「いつやるか」が非常に重要。
その為には前項の「アクションコマの移動の管理」がポイントです。
個人ボードにおける自分との戦い&全体ボードにおけるライバルとのせめぎ合い
「上手くいくと気持ちいい!ベストはどれだ?セカンドベターはなんだ?」
皿から皿へのコマ移動によって、自分の行動を選び、可能であればボーナスを獲得する。これは、パズル要素であり自分の頭脳との戦いになるでしょう。一方で全体ボードでは他プレイヤーの行動に注意を払う必要があります。「美味しいトコロは早い者勝ち」。ライバルもあなたと同様に、勝利点とゲームを有利にする報酬を狙っています。得点をより多く獲得するためには、ライバルよりも先に動かなければなりません。一歩遅いだけで、得られる価値が大幅に下がってしまうのです。
貴方にとってやるべきことは多いです。何から先に手を付けるべきでしょうか?
店長のコメント
頭も心もすっごい満足!!
ゲームデザイナーのStefan feldさんは複雑かつ奥行きのあるゲームを作られる著名なゲームデザイナーさんです。ゲーム愛好家に強く支持されるゲームを作られる一方で、難易度の高いゲームが多いのが特徴。一方、トラヤヌスは難易度が丁度よいのではないかと思います。「マンカラ」というユニークなシステムで行動を決定するこのゲームの魅力、是非遊んでみてください。
良いゲームって遊んだ後の心地が良いですよね。 トラヤヌス もまさしくそのようなゲームです。
リゴレからのプレイヤーサポート
プレイヤーサマリーとルールの整理
実際のルールは実はそこまで複雑ではないものの、行動の種類が多いのが特徴です。”選べる行動の種類が多いため、プレイヤーが全て把握しないと遊べない”という点がリゴレとしては解決したいポイントに感じました。(ゲームの仕組みは本当にシンプルなのですが、覚えることが多いのです。)そのため、各プレイヤーに1枚、ゲームサマリー(ルール早見表)を用意しました。プレイストレスを相当軽減するはずです。
また、版元のHUCH!社との調整のうえ、ルールブックは読みやすく工夫を凝らしドイツ語版、英語版、RENEGADE社版とルールを網羅し、数字振り、段落分け、レイアウトの微調整、用語の統一、図の追加を行い、改善に努めました。
制作にあたって
歴史考証を可能な限り行い、かつての時代に合わせた日本語の読みを振っています。
ブリタニアはブリタンニア、アルプスはアルペスなど…。
スペシャルサンクス
早見表は、公開されていた、レイアウトを参考に制作致しました。
ご本人様より正式に許可を頂き、使用させていただきました。
※Takashi Saito (BrainBrainGames)(ブレインブレインゲームズの齋藤氏に感謝いたします)。
なんとゲームデザイナーさんでした。氏に対して心より感謝申し上げます。